肩にのし掛かるように、腕の中で眠る中村


身体全体で押し倒すように転がって、何とかベッドに寝かせる。



天井を向いた顔を見ると目は赤くはれ、頬のガーゼは湿ってふやけている。






中村は泣いた。

私の前では三度目だった。


高校生の図体のでかい男が
声を上げて、しゃくり上げながら泣いた。