「七瀬っ」 「お疲れさま。中村はひとりぼっちで頑張ったんだね」 果たせなかった母さんとの約束を破っていること 俺を残して逝ってしまった母さんを恨んでしまっていること その葛藤を、認めたくない本心までも 七瀬は一言一言呟いていく。 幼い子供に語り掛けるような口調で、七瀬が俺に言葉を託す。