廊下に出る扉を開けると電気のついていない暗い廊下が現れる。

見慣れた筈のそこが、酷く不確かで先の見えない不気味さに満ち満ちていた。





「行こう」




私達は子供みたいに手を繋いで

どこか不思議な世界を探検するように歩を進める。



電気を付けた廊下はくっきりと二人分の影を床に写す。



もう、戻れない。