裏路地の暗がりで、俺の周りには七瀬ただ一人。 曲げていた背を伸ばし辺りを見回すがやはり人影は見当たらない。 「なぁ七瀬」 「ん?」 「あの不良達は?」 喧嘩を押し売りしてきた五月蝿い軍団 奴等が神隠しにでも遭ったかのようにそっくり姿を消している。