俺はその姿勢のまま口を開いた。

どうしてここに七瀬がいるのか、と。




「七瀬何でここ」


「中村は、大丈夫?」



「え?」


「怪我してる」




華麗にスルーされた質問はあっという間に七瀬に乗っ取られる。


小さな手が俺の顔を滑る。