「……こんにちは?」


「……誰だお前」

「始めまして。私は冨永七瀬(とみなが ななせ)です。」






男女二人の声が響く


廊下や教室より幾分も埃っぽい部屋



地学準備室に入ると、そこには
一人の男がソファーに寄り掛かっていた。



この男こそ、後に知る中村である。