首を捻りながら、自分の部屋に戻った私はベッドに寝転んでケイタイをいじる。
もう習慣化した槙野くんとのメール。


【槙野くんの今日のご飯何?】

【今日はブリの照り焼き。藤さんは?】

【わかんない。作ってるとこ。】

【そっか。もうすぐ夏休みだね。】

【ね!部活毎日のようにあって大変だけど楽しみ!】

【家から近いし、多分練習見に行くと思う。】

【こっそり?】

【こっそり】

【差し入れ持って来てね。って普通は逆だよね(笑)】

【そうだね(笑)タオルとか飲み物でいい?】

【えっ、本当に大丈夫だよ!?】

【え、冗談だったの?】

【本気だったの!?】

【うん。本気だった。】


槙野くんってやっぱり素直だ。