互いに夢想転生した霊夢と分身。戦況としては霊夢が有利だが、分身のあの夢想転生は禍霊夢に通じるところがあるから、油断できない。ただし、先程切り落とした腕はかなりの水を使っていることを考えると、確実に鬼針を打ち込めば勝てる算段になる。ならば、隙をついて根元から打ち込むまで。
一方、分身は先程の鬼針について考えていた。あの鬼針と呼ばれる、邪悪な者にとって1番の猛毒らしい。確かに、自分も全く身動きの取れない程にまで痺れさせるかなり危険な代物だ。あいつの即効性を考えるに、これから鬼針を多用して、私の抹殺を考えるだろう。ここは、チルノという妖精の力を借りるとしよう。
「行くわよ!神技『八方龍殺陣』!」
「氷符『アイシクルアーマー』!」
分身の身体が氷結化し、防御に徹した。が、霊夢の鬼針を使った八方龍殺陣では、全く意味がなく、全ての翼の根元、両腕の根元に打ち込まれた。
「ぐぉぉぉぉぉ!?な、なぜだ……?」
「あなた……人の技をコピーできるみたいだけど……。所詮はコピーよ。オリジナルに勝てると思ってるのかしら?」
「くっ……。なら、私のオリジナルで貴様を倒す!」
「あなた……オリジナルあったの?」
「あるわぁ!ふざけるな!洪水『天地呑み込む土砂災害』!」
土砂混じりの高波が、霊夢の周りを囲み飲み込んだ。更に、飲み込むだけではなく、圧縮され、水の中に閉じ込められた。
「がぼぉっ………ごぼごぼ…………」
「ふはは……!苦しかろう……。ついでに、くれてやる。雷雨『天雷召檄覇』!」
霊夢の真上に極太の雷が落ち、感電させる。水の中なので、感電率が通常の数倍な為、一瞬で焼け焦げてしまう。
「はっはっは!こりゃ、私の勝ちだなぁ?」
「えぇ、あなたの負けよ」
「なっ……」
後ろを振り返ると、無傷の霊夢がスペカをくるくる回していた。そして、左手に持っていた鬼針を分身の心臓に刺した。
「あ……。あ………?」
「あなたの水の発生源は心臓からだった。雨那に取り憑いた時も胸の左側から。つまり、心臓からと足を掴んでいた。今これから起こる苦痛は、昔のあなたより痛いでしょうけど、これも天命よ。私がロリ閻魔に成り代わって罰を下すわ」
「ぐうぅぅぅぅ!?な……ら……貴様も道連れだ!」
分身の残りわずかな水を広範囲に広げて、窒息死させようとした。が、呆れた霊夢が最大出力の夢想封印で突破した。
「あぁあぁあぁあぁ!!」
「あんたは元々生まれてくる存在じゃなかったの。それでも、自分を誇示するなら、私と出会ったことを恨みなさい。そして、次は純真な気持ちで挑みなさい。何度でも相手になるわ」
「くうぅぅぅぅ……」
霊夢が振り返り、ミツハノメノカミは一本の鬼針によって蒸発した。すると、鬼針から一つの無垢な魂が出現した。霊夢は手に取ると、弱々しくも温かい温もりを感じた。
「これ……雨那の……?」
霊夢は、雨那の寝ている所を行き、魂を雨那の胸に抑え付けた。すると、魂がゆっくり入っていき、雨那の心臓音が聞こえた。雨那は救われた。が、事態の収拾は着いていない。今回の異変の首謀者である、邪仙青蛾が行方知れずとなったこと。既に崩れかけているこの水神社の後始末だ。とりあえず、魔理沙と早苗を起こして、それから考えよう。
一方、分身は先程の鬼針について考えていた。あの鬼針と呼ばれる、邪悪な者にとって1番の猛毒らしい。確かに、自分も全く身動きの取れない程にまで痺れさせるかなり危険な代物だ。あいつの即効性を考えるに、これから鬼針を多用して、私の抹殺を考えるだろう。ここは、チルノという妖精の力を借りるとしよう。
「行くわよ!神技『八方龍殺陣』!」
「氷符『アイシクルアーマー』!」
分身の身体が氷結化し、防御に徹した。が、霊夢の鬼針を使った八方龍殺陣では、全く意味がなく、全ての翼の根元、両腕の根元に打ち込まれた。
「ぐぉぉぉぉぉ!?な、なぜだ……?」
「あなた……人の技をコピーできるみたいだけど……。所詮はコピーよ。オリジナルに勝てると思ってるのかしら?」
「くっ……。なら、私のオリジナルで貴様を倒す!」
「あなた……オリジナルあったの?」
「あるわぁ!ふざけるな!洪水『天地呑み込む土砂災害』!」
土砂混じりの高波が、霊夢の周りを囲み飲み込んだ。更に、飲み込むだけではなく、圧縮され、水の中に閉じ込められた。
「がぼぉっ………ごぼごぼ…………」
「ふはは……!苦しかろう……。ついでに、くれてやる。雷雨『天雷召檄覇』!」
霊夢の真上に極太の雷が落ち、感電させる。水の中なので、感電率が通常の数倍な為、一瞬で焼け焦げてしまう。
「はっはっは!こりゃ、私の勝ちだなぁ?」
「えぇ、あなたの負けよ」
「なっ……」
後ろを振り返ると、無傷の霊夢がスペカをくるくる回していた。そして、左手に持っていた鬼針を分身の心臓に刺した。
「あ……。あ………?」
「あなたの水の発生源は心臓からだった。雨那に取り憑いた時も胸の左側から。つまり、心臓からと足を掴んでいた。今これから起こる苦痛は、昔のあなたより痛いでしょうけど、これも天命よ。私がロリ閻魔に成り代わって罰を下すわ」
「ぐうぅぅぅぅ!?な……ら……貴様も道連れだ!」
分身の残りわずかな水を広範囲に広げて、窒息死させようとした。が、呆れた霊夢が最大出力の夢想封印で突破した。
「あぁあぁあぁあぁ!!」
「あんたは元々生まれてくる存在じゃなかったの。それでも、自分を誇示するなら、私と出会ったことを恨みなさい。そして、次は純真な気持ちで挑みなさい。何度でも相手になるわ」
「くうぅぅぅぅ……」
霊夢が振り返り、ミツハノメノカミは一本の鬼針によって蒸発した。すると、鬼針から一つの無垢な魂が出現した。霊夢は手に取ると、弱々しくも温かい温もりを感じた。
「これ……雨那の……?」
霊夢は、雨那の寝ている所を行き、魂を雨那の胸に抑え付けた。すると、魂がゆっくり入っていき、雨那の心臓音が聞こえた。雨那は救われた。が、事態の収拾は着いていない。今回の異変の首謀者である、邪仙青蛾が行方知れずとなったこと。既に崩れかけているこの水神社の後始末だ。とりあえず、魔理沙と早苗を起こして、それから考えよう。