魔理沙と早苗は、分社から守谷神社へ目指して進んでいた。道中、魔理沙は八卦炉の調整をしていた。それを見かねた早苗は、魔理沙に質問した。
「そういえば魔理沙さん」
「ん?どした?(カチャカチャ」
「霊夢さんは、どうしたんですか?霊夢さんの事だから、異変解決に向かっていると思っているのですが」
「あいつなら知らん。あたしは独断で動いてっから」
魔理沙は少し俯いた。本当は、一緒に闘って助けたのに怒鳴られた。そのショックで、事実をあけられなかった。喧嘩をするのはいつものことだけど、今回は普通じゃなかったから。霊夢は霊夢で、何か考えがあって、それを魔理沙が阻害し、怒らせた。自称異変解決のパートナーとして、やってはいけないことだったと、魔理沙の胸の内で反省している。
早苗は魔理沙の様子の異変に気付くが、あえて口には出さなかった。これ以上の関係が崩れたら、霊夢は本当に独りになってしまう。いつも一緒にいる人がいなくなってしまう。そう思ったのだ。そう色々考えている内に、守谷神社の鳥居の前まで辿り着いた。魔理沙の八卦炉の調整も終わり、準備万端となった。
「魔理沙さん、行きましょう!」
「あぁ!」
魔理沙と早苗は、勢いよく鳥居を越えた。しかし、先程の守谷神社とは打って変わっていた。境内には、蛙がびっしり大量発生し、守谷神社本殿の上に巨大なガマトノがいるはずだった。だが、今は何もいない。全て、一匹残らず。
「どういうこと……?」
「蛙がいなくなってる……」
神社自体にも影響はなく、綺麗な状態。死体とかも一切ない。元の守谷神社だ。ふと、早苗が本殿の方を見ると、帽子を被った小学生くらいの少女を見かけた。
「あっ……!諏訪子様!?」
「…………」
返事がない。しかし、早苗は何度も呼びかけた。が、全て無視して本殿の方をずっと見ている。魔理沙は、何かおかしいと思い、早苗を呼び戻した。
「待て、早苗!あいつは今普通じゃない。迂闊に近付くな」
「ですが、あれは確実に諏訪子様ですよ?」
早苗はキョトンとしていたが、魔理沙には分かる。仮に、あれが諏訪子だとして、本物とは限らない。わかさぎ姫の時同様、影の可能性もある。今、迂闊に近付いて、囚われでもしたらもう救いようはない。魔理沙は八卦炉を取り出し、諏訪子に向けた。それを早苗は止めようとしたが払い除けられた。
「………。シューティングスターレイ!」
八卦炉から星の弾幕が諏訪子目掛けて射出した。少し下を狙ったからか、土埃が舞って姿が見えない。魔理沙はすぐ対処できるように構えた。早苗も、魔理沙を見て何が起きても良いように構えた。
暫くして、土埃から姿の影が映し出される。それは、先程の少女とは思えない異形のシルエットが映し出された。早苗はそれに驚いて更に警戒を強めた。
「魔理沙さん!あれは……!?」
「やっぱり、予想通りか……。あれは、諏訪子の影だ!」
「影…ですか?」
「あぁ、詳しくは分からないが、その者の本来の力を具現化したのがその影らしい」
「ということは……諏訪子様の本来はミシャグジ様…。まさか……!」
「あぁ……あれは、蛇だ」
「そういえば魔理沙さん」
「ん?どした?(カチャカチャ」
「霊夢さんは、どうしたんですか?霊夢さんの事だから、異変解決に向かっていると思っているのですが」
「あいつなら知らん。あたしは独断で動いてっから」
魔理沙は少し俯いた。本当は、一緒に闘って助けたのに怒鳴られた。そのショックで、事実をあけられなかった。喧嘩をするのはいつものことだけど、今回は普通じゃなかったから。霊夢は霊夢で、何か考えがあって、それを魔理沙が阻害し、怒らせた。自称異変解決のパートナーとして、やってはいけないことだったと、魔理沙の胸の内で反省している。
早苗は魔理沙の様子の異変に気付くが、あえて口には出さなかった。これ以上の関係が崩れたら、霊夢は本当に独りになってしまう。いつも一緒にいる人がいなくなってしまう。そう思ったのだ。そう色々考えている内に、守谷神社の鳥居の前まで辿り着いた。魔理沙の八卦炉の調整も終わり、準備万端となった。
「魔理沙さん、行きましょう!」
「あぁ!」
魔理沙と早苗は、勢いよく鳥居を越えた。しかし、先程の守谷神社とは打って変わっていた。境内には、蛙がびっしり大量発生し、守谷神社本殿の上に巨大なガマトノがいるはずだった。だが、今は何もいない。全て、一匹残らず。
「どういうこと……?」
「蛙がいなくなってる……」
神社自体にも影響はなく、綺麗な状態。死体とかも一切ない。元の守谷神社だ。ふと、早苗が本殿の方を見ると、帽子を被った小学生くらいの少女を見かけた。
「あっ……!諏訪子様!?」
「…………」
返事がない。しかし、早苗は何度も呼びかけた。が、全て無視して本殿の方をずっと見ている。魔理沙は、何かおかしいと思い、早苗を呼び戻した。
「待て、早苗!あいつは今普通じゃない。迂闊に近付くな」
「ですが、あれは確実に諏訪子様ですよ?」
早苗はキョトンとしていたが、魔理沙には分かる。仮に、あれが諏訪子だとして、本物とは限らない。わかさぎ姫の時同様、影の可能性もある。今、迂闊に近付いて、囚われでもしたらもう救いようはない。魔理沙は八卦炉を取り出し、諏訪子に向けた。それを早苗は止めようとしたが払い除けられた。
「………。シューティングスターレイ!」
八卦炉から星の弾幕が諏訪子目掛けて射出した。少し下を狙ったからか、土埃が舞って姿が見えない。魔理沙はすぐ対処できるように構えた。早苗も、魔理沙を見て何が起きても良いように構えた。
暫くして、土埃から姿の影が映し出される。それは、先程の少女とは思えない異形のシルエットが映し出された。早苗はそれに驚いて更に警戒を強めた。
「魔理沙さん!あれは……!?」
「やっぱり、予想通りか……。あれは、諏訪子の影だ!」
「影…ですか?」
「あぁ、詳しくは分からないが、その者の本来の力を具現化したのがその影らしい」
「ということは……諏訪子様の本来はミシャグジ様…。まさか……!」
「あぁ……あれは、蛇だ」