ピシャ。ガチャン

??鍵?

「零斗君?これから校内歩くんだよ?」

「………で?」

えっ?これは、まさか、隠れドSとか言うやつですか!?

「えっ、えーと零斗君。図書室行きましょ!私。あそこでいつも勉強しているんです。」

「零斗君はやめてくんない?奈央。」

「よ、よ、呼び捨て!?」

「悪いかよ。っていうか寒い。くっつけ。」

「へっ!?!」

「くっつけって言ってんだよ。」

「は、はい。」

ギュッ。

「やっぱりお前温いな。」

こうやって褒められるのは初めてだな。

じゃないじゃない!

「あ、あのれ、零斗君?」

「零斗。」

「えっ?」

「零斗って呼べ。」

命令形!?!!!!?

「早く。」

「れ、れぃと(ボソッ)。くん。」

チュッ。

「へっ!?」

「お前。君付けただろ?お仕置き。呼ぶたびにやるからな。」

「れ、れ、零斗!」

「よーしよし。」

ポンポン。
優しく頭を撫でてくれた。