零斗Side

「筑把くん!」

俺は貧血で倒れた時。1番に声を掛けてくれたのが、奈央。

隣の席だったからかもしれない。

あの時の俺は、一人称僕。地味な男子って感じだった。

「晴馬さん。大丈夫だよ。しばらくすれば動ける。」

「だめだよ!絶対駄目!先生呼んでくるからね。」

この時の彼女の優しさに惚れた。

その後すぐに俺は、転校した。

理由は、突然変異の低音体質。

検査入院とかいっぱいしたけど結局何も分からない。

そして、戻ってきて、奈央に再会した。

奈央は可愛くなっていた。

「晴馬さん。これからよろしくね。」

これが、新たに始まる恋なんだと思った。


零斗SideEND