「無事で良かったー!!
心配したんだからねー?」

「電話したのに出ないし、
ほんと心配した──…」
と抱き締めてくる実咲達。


「ごめんね……」


ほんとだ…
電話来てたんだ。

全然気付かなかった──……


「まぁ、無事で良かったけどねー」

そう言った春菜や実咲
香歩の言葉を聞き終えた後、浅井くんの声が聞こえた。


「まだ時間、大丈夫─?」


大丈夫だと答えると、じゃあついてきて。と言われた。


──どこ行くんだろう?


聞いても、ついてきたら分かるから、と教えてくれない。

しかたなく野上くん達に言われるがまま、ついていった。