「やっぱり?」

同時に、同じものを頼んだ野上くんが首を傾げ、笑いながら聞いてきた。


「あは。……だねっ!!」

野上くんの笑顔を見て、なんだか安心して、あたしも笑った。

「同じもの頼むと思ってたけど、メニューしか目に入んなかったわ」

新商品の恐ろしさだなぁーと言いながら笑っている。


「ほんとにねー」

あたしもメニューしか目に入ってなかったかも。


さっきまでの沈黙が嘘のように、笑いながら2階へと向かった。


ハンバーガーや、ミルクシェイク、そしてポテトを摘まみながら、8人で他愛ない話をした。