──side壱──

「やっぱ、打ち上げ花火は絶対だよなっ!!」

そう言いながら、コンビニの花火コーナーを物色する誠也。


「当たり前だろ~
打ち上げ無きゃ盛り上がんねぇよッ!!」


皆よりも先に着くように約束していた俺と誠也は、2人で花火計画を立てていた。

花火をこっそり買っといて驚かそうと思っている。


皆、どんな顔すっかな──♪

葵本、どんな反応するんだろ──♪


買い物が終了し、リュックタイプの鞄に花火の入った袋を詰め込んで、駅前へと向かった。