「着たー?」
「着たけど――…」
「開けるよー」
「……ちょ、ちょっと待ってッッ!!」
なんだか恥ずかしくて、扉を抑えたけど、あたしの話を遮って、部屋の扉を開けた春菜。
「可愛いじゃんかー!」
「やっぱり、これにして正解だったねー」
ワンピース姿を見られて、あたしは、すぐに座り込み、顔を両手で隠した――…。
そんなあたしを見て、春菜と香歩は笑顔で話している。
「可愛いのにー!
顔、隠してる時間ないよー?」
「はい、立って立って!」
「え? え……っ!?」
強制的に椅子に座らされたあたしは、意味が分からず戸惑っていた。