――side壱――

早く終わんねーかな――


眠たい目を擦りながら、終業式が終わるのを待ちわびていた。

終業式が終わったら葵本と一緒に居れるんだと思うと、なんだか落ち着かない。


早く終われと言わんばかりに時計と、にらめっこをする。


そんな俺の思いが通じたのか終業式は終わり、教室へと戻っていく。


担任に貰うものだけ貰って、簡単に注意事項を言われ、すぐに解散となった。


その途端、皆で何時に待ち合わせにするか決めるために廊下に集まった。