「──……でも、告白しようって、よく思ったねー。すごいよ。」

「何もせずに後悔なんて嫌だしね。」

感心しながら言ったあたしの言葉に、少し強がりながら微笑み答えてくれた。


「いつ、告白するの?」

すっかり泣き止んだ春菜に聞いたのは、香歩だった。


「祭りの日かな。」


「じゃあ、今度の日曜日、買い物行こうよっ!」


「それいい――っっ!
春菜、可愛い格好して枝崎くんの心をゲットだぁーっ!」


実咲の提案を聞いて、あたしは春菜に向かって笑顔でピースをした。


「そうだよねっ!!」

そう言ってピースを返して、あたしたちに笑って見せた。