「あたしね…………」

そこまで言うと春菜は、下を俯き、黙ってしまった。

ゆっくりゆっくり時間が流れていく──…。


「ゆっくりでいいよ。
春菜が言えるときに言ってね。
時間あるんだからさっ!」

そう言って、沈黙を破り、ジュースをコップに注いだのは実咲。


「…大げさかもしんないけどさ、あたしたちは何があっても春菜の味方だから。ね?」

あたしがそう言うと、実咲と香歩も静かに頷いた──…。



「ありがとう……。」

そう言って、顔を上げて、少し微笑み、ゆっくりと話を始めてくれた──…。