──side†壱†──

4限終了のチャイムが鳴って、俺たち4人は屋上へと向かった。


風通しのいい屋上は、この暑い天気の中、昼飯を食べるには絶好の場所だ───…。


早く来ねぇかな──…


ドキドキしながらも、1分が長く感じるほど来るのを心待ちにしている。


屋上の扉が開いて、葵本たちが姿を現した──…。


4人が側まで歩いてきて、「よっ!」と俺たちは軽く手を挙げて挨拶をした──…。