きっと今日は、あたしにとって緊張する1日だと思う─。
赤いリボンが目印の中学の制服を着て校舎の中へと歩き出す。
たくさんの人だかりと、校舎の窓から大きく掲げられた、いくつもの黒文字の番号。
番号の書かれた紙を持って掲示板と見比べる人。
電話をかけている人。
友達と一緒に喜んでいる人。
いろいろな人が居る中で、少し不安になりながら、たくさんの番号が並ぶ掲示板を見上げる。
ドキドキしながら何度も紙に書かれた番号と見比べた。
あ……
「苺っ!苺っ!?番号あった?」
一緒に来ていた実咲が、掲示板を見つめるあたしの隣で慌ただしく声をかけてきた。