想いを書いた方を向けて
紙を野上くんに渡した──…
【あたしも好き】──…
精一杯の告白だった──…。
その紙を見てすぐに、
あたしの方に信じられないというような笑顔で向き直った──…。
──…「彼女になってもいいですか?」
本当に、あたしが彼女になってもいいのかな──…
告白してくれたのは、野上くんなのに──…
少し不安になりながら聞くと、笑って答えてくれた。
「うん、もちろんっ!」
その笑顔を見て、
あたしは、泣きながら笑った──…。
嬉しくて、幸せで嬉し涙を流していた──…。
そんなあたしの頭を優しく撫でてくれた野上くん──…
16才になった日──…
1番のプレゼントだった──…