──side苺──


今、なんて言ったの───…?


言われた言葉が飲み込めずに、黙ってしまっていた。


目の前には、
真剣な表情の野上くんの姿。


ドキドキしながら、
頭の中を整理していた──。


───……夢じゃないのかな?


紙を見ても、野上くんを見てもそう思ってしまう──。


【好き】と書かれた紙───


返事は決まってるのに
言葉が出てこない───……


持っていたペンを取り出して、紙の裏側に書いた───。


あたしの精一杯の想い───……