──side†壱†──

気付けば、もう1月。
新しい年を迎えていた──…


「あけましておめでとう」

「これからもよろしく!」

いつもとは違った挨拶を済ませて、向かった先は神社。


1月2日──…。

1日は混むだろうってことで2日に行くことになった。


葵本は何を願うんだろうな。

そう思いながらお参り。


【葵本と過ごせますように。】

両手を合わせて、
心の中で思い、祈っていた。


隣で笑顔で過ごしてくれることが幸せだから──…。


葵本の笑顔を見ると、俺も笑顔になれるから──…。


お参りを済ませて、
誠也と章吾を先頭に向かった先は屋台だった。


向かった先の隣の屋台を見ると、イチゴ飴が並んでいた。