──side苺──

2人でまわることになって
ドキドキと胸がうるさく高鳴っていた──。


案内図を見つめて、特に気になるとこが無かったあたしは、野上くんに委ねた。


「ここかな──」

そう言って、野上くんが指をさした場所は、お化け屋敷。


クラスの出し物だし、そんなに怖くないだろうな──

そう軽く思いながら頷き、お化け屋敷へと向かっていった。


そんなに並んでもいなくてすぐに入ることが出来て、中を見渡すと真っ暗だった。


───…さすがお化け屋敷。


隣に野上くんが居ることを確認しながら出口に向かって歩く。