──side壱──

開店時間になって
たくさんの人が入ってきた。

昼に近づくにつれて、どんどん忙しくなってくる。


オーダーを取っている間にも、葵本が気になってしかたがない──。


目が合って、
いつもと違う感じの葵本にドキドキしていた──。


昼のピークが終わり、やっと交代時間になって一息ついていた。


予想以上に忙しくて
8人で屋上に行くのは難しくて、割り振りをすることになった。


まとめ役の隼人と
イベント大好きな誠也に瞬間的に決められてしまった。



──休憩時間は、30分。

葵本と一緒に休憩を取ることになった俺はドキドキしていた。