中学まで女子校だったあたしたちはドキドキのしっぱなし。
もちろん、入学式ってこともあるけど、共学ってことにドキドキは鳴りやまない─……。
春日丘高校に近づくにつれて
増えてくる男女の数の生徒。
クラス表を見るために
校門をくぐって歩いていくその途中で、部活勧誘をしていて、
「よろしくねー」との一言と共に渡されたビラ。
男の子に免疫がないあたしたちは、目を合わすことも出来ずに受け取った。
「あっ─…」
クラス表を見て実咲が慌てて肩を叩いてきた。
「どしたの?」
「ほら、見て!
あたしたち、同じクラスだよぉっ!苺っ」
「え!?ほんとだぁっ!
良かったぁ、実咲ーっ」
1年のクラスは3階かぁ。
あたしたちは喜びながら校舎の中に入って階段を上がった。