「──…変じゃないっ!?」
「そんなことないよー☆」
「可愛いって♪
苺、似合ってるよっ♪」
白のカッターシャツ。
赤の細いリボン。
チェックのスカートに身を纏って、いつもの制服とは違う感覚に戸惑っていた──…。
着替えを済ませて
廊下に出ると、すでに着替えを終えた男子が待っていた。
クラスの男子は、紺色のネクタイをつけて、ビシッとした上着を着ている。
ドアを開けた瞬間──…
野上くん達の姿が見えて、時間が止まったかのように視線を外すことが出来なかった。
「──…かっこいい。」
春菜が、目の前に来た枝崎くんの姿を見て呟いている。
──上下は、普段の制服の白いカッターシャツと黒ズボン。
──紺色のネクタイ。
──黒ぶちのメガネ。
──そして、黒の上着を身に纏って、あたしの目の前に居るのは野上くん──…。
かっこいい──…
いつもと違う野上くんの格好にドキドキしていた──…。