なんだか出ていきにくくて 取れた瞬間、野上くんと目が合ってドキッとした──…。 「あっ──… 戻ってきてたんだ?」 「う、うんっ!今さっき─…」 「──…これ、あげるっ」 そう言って、微笑みながら取ったぬいぐるみを渡してくれた──…。 「ありがと──…っ! 大事にするねっっ!」 思いがけないプレゼント──… 素直に嬉しくて、あたしも微笑み返して、お礼を言った──…。 ほんと大事にしようって幸せに思ったんだ──…。