──side†苺†──

差し出されたイチゴ飴。

そして、野上くんの手──…。

触れるか触れないかで──…

微妙に触れた指先から
ドキドキが伝わるんじゃないかって思っていた──…。


「ありがとー!」

そう言って、受け取ったけど、ドキドキは落ち着かない──…


「ほんと、イチゴ好きだな─」

少し微笑みながら言った野上くんの言葉にドキッとした。


いきなりの言葉に、
少し理解が出来ないまま──…


体温が上昇してるのが自分でも分かって、なんだか恥ずかしくなって野上くんの前を少しの間、離れた───…。