「なにがあったかは分かんねーけど、話せることなら聞くからな?」
目の前で心配そうに言う隼人。
そのとき、飲み物を持って急いで戻ってきた章吾。
「これでも飲んで落ち着け?
話せんなら聞くかんなっ!!」
そう言って、テーブルの上にコップを置くと勢い余って少しこぼれてしまった。
──…同じこと言ってるし。
しかも、ジュースこぼれて慌ててるしなー。
心配して言ってくれてるのに、なんだか可笑しくなった。
「えっ!?
ちょ、なんで笑ってんの!?」
「章吾がジュースこぼしたからだろ!?なぁ、壱」
そんな章吾に、いつも通りに突っ込みをする隼人。
そんな2人を見て、いい感じに緊張が解れて笑っていた。
ありがとな、章吾、隼人──…