──side壱──

夢みたいな祭りの日から1週間があっという間に経っていた。


──また会いたいなぁ。

ベッドの上で携帯の葵本の登録画面を見つめながら思っていた。


────~~♪

いきなり鳴り響いた着信音に驚き、画面を見ると誠也からだった。


「もしもし?」

「壱、今から会えねぇ?」

「いいけど。」

「じゃ、すぐ行く。」


電話を切って、しばらくしてインターホンが鳴って玄関へと向かっていった。