──side苺──

祭りの日から2日が経って
今日は実咲の家で宿題をやっていた。


遊ぼうと思ってたのに、実咲に止められてしまった。


「なんで宿題とかあるんだろ──。」


「あそびたーいっ!」

そう言ってテーブルの上に春菜と、あたしがうなだれた。


「宿題終わらしてからのが遊びも楽しいでしょー!?」


そんなあたしたちに容赦なく投げかけられる実咲の言葉。


───そりゃそうだけど。

少しふてくされながら宿題を進めていた。


しっかり者の実咲は、
あたしたちの保護者的存在。

あたしたち3人の1番の理解者だと思う。

だから実咲の意見には、うんうんと頷いてしまう。


「あ、あのね……」


しばらく宿題を渋々していると途中で春菜が緊張した面持ちで口を開いた。