「それにしてもぉぉこの学校ってぇ白多いねぇぇ」
「うん。あたしも入学したとき思ったよー」
「校舎も白だしぃ学校の中もだいたい白だしぃ制服も黒のリボンに白セーラーだもんねぇ」
「そういえばさ、姫宮さんってまだウチの学校の制服届かないの?」
姫宮聖羅は転入して3日たってもウチの学校の制服は着ていなかった。
「んー……えっとねぇ……い…いろいろあるの!!」
――いろいろ?
いやいや。学校の制服は着なきゃー…。
「あっあのぅ……///」
「ん?」
姫宮聖羅はモジモジしならが口をモゴモゴとしていた
「あのっ! 華音ちゃんって呼んでいいですかぁ!? あたしは聖羅でいいのでッ!」
え……?
嘘、結構嬉しいかも///
「聖羅!」
「ほへぇ?」
あたしはこの子と沢山思い出作りたい。友達になりたい。
いつの間にかそんな気持ちが沸いてきた。
「華音って呼んで! っていうかもう友達じゃん!」
「……え…」
え。ちょ、泣いてる!?
嘘!あたしなんか言った!?
ハイテンションすぎて嫌われた!?
「ごっごめん!」
「……の…」
「え……」
「違うの。友達って……言ってくれたこと……嬉し…かったの……」
「………」
「華音……」
「え?」
「Danke(アリガトウ)」