「ごめんごめん。僕って、皆の中で一番年下だったから、何か、僕よりも、ちっちゃい、コが可愛くてさ~。」

沖田さんの皆は、今の新撰組ではなくて、昔の道場の仲間で、そして、その仲間を一番大切にしてるのは、分かりにくいけど沖田さんなんだろうな。

でも、だからって、子供扱いで、頭撫でるのは別問題だ。

「俺は、子供じゃないですよ!!」

「勿論分かってるよ。」

と、言いながら、俺の頭を撫でるのを止めない。

何か、俺を見る目も、小動物見る感じだし。

「あ、そうだ。テツ君にいいものあげるよ。」

「・・・なんですか。」

子供扱いに、俺は少し不機嫌だ。

「ほら、手を出して。」

「なんですか?」

とりあえず素直に両手を出した。

バラバラ。

固い小さな物が手の中に溢れた。

「・・・これ、どうしたんですか。」

色とりどりの飴が、手の中で光に当たりキラキラ光る。

「テツ君から逃げた後に、馴染みの店で買ったんだよ。」

「・・・沖田さん。なんで、これがいいものなんですか?」

「え?なんでって。」

沖田さんがニッコリ笑って言った。

「おつかいには、お駄賃いるだろ?」

結局ガキ扱いかい!!