俺は静かにお茶をすすった。

味わった事のない、とにかく美味いお茶だ。

「お口に合いますかしら?」

「は、はい!勿論です。」

「それは、良かったわ。」

「とっても美味しいです。」



・・・沈黙。

俺は気の利いた世間話が出来るほど大人ではなかった。


「・・・。」

き・・・気まずい・・・。


パタパタパタ。

沈黙を破る足音がこっちに近付いて来る。

(・・・助かった・・・。)