・・・気付いたら、何処かの畳の上で、上質の布団に包まれていた。
「・・・ドコだ?ここ。」

見覚えのない部屋。

殺風景な、何もない部屋。


ふいに、嗅いだ事のある独特の甘い香りが立ち込めた。

あ、ここ。

俺は顔が段々と紅潮するのを感じた。

・・・ここ、遊郭だ・・・。