その後、俺は混乱してる律花の
手を再び握って

同じ生徒会の男を
横目に見ながら通り過ぎた。


その男もわりとしつこくて
「先輩は白蘭の生徒会長なんですよ!
もっと立場をわきまえた方が
いいんじゃないんですか!そっちの不良!」


その後も続けて
「先輩も関わる人を考えないと
もし、不良と付き合ってるってバレたら
絶対先生に別れろ!って言われますよ!
僕はそうなる前に言ってるんです!
そもそも不良なんて頭悪いヤツばっか
じゃないですか!!」


律花だって黙ってなくて
「心配してくれてるのはありがとう。
でも、それは、偏見すぎるよ!
不良だって会長だって結局は1人の人間
なんだから普通に恋愛くらいするでしょ。
それに飛翔くんは頭も悪くないし
優しいから。もしバレたって
私が今まで通りに成績アップに努力して
会長職もちゃんとすればいいだけだから。」



って言った。その男も言い返して
「その不良が優しいってほんとに
そう言えるんですか!
今までやってきたこと
全部知ってるんですか!
過去のことんかってるんですか!?
人殺してるかもしれないんですよ!」



最後のは絶対言い過ぎだけど
確かに俺は律花にまだ言ってなくて
言えないことを沢山してきた。


だから、律花も図星を当てられたらしく
言い返したいけど返せない感じになった


さて、今度は俺の番かな…
「確かに俺の学校のヤツらはバカだけど
信じた仲間は何しようが
どんな過去だろうが信じる。
人を信じ切れるヤツが誰よりも強い…と
思うぞ。俺も律花がどんなでも
これから何しても絶対信じ切れる
自信がある。人に勝手な偏見持つヤツに
律花を譲る気はねぇ。
わかったらさっさと失せろ。」


ってちょっとだけ殺気を出して言った。
そしたら殺気が聞いたのか、


最後の言葉が図星だったのか
わからないけど


その男は「もういい。」
と言って走ってどっかに行った


男が消えたあと
「少し公園で話さねぇか?」
って律花に言った。


すると律花はコクンと頷いたから
俺は律花の手を引いて
公園のベンチに戻った。


座って少し落ち着いてから
俺は今までのことをポツポツと話し出した。