今日も夢の中では カンカンカン……と、踏切の音が響いてる。 おりた遮断機の中、線路に立ったまま顔を上げれば 踏切の外には、真っ赤な夕焼けを背負った姿がある。 視界を滲ませる涙と逆光のせいで 顔はよく見えないけれど ただ立ち尽くすように私を見るその人は まっすぐに、私を見ていた。