大きな悲しみが、喪失感が心を覆う。 力が抜けて、体は波にのまれて、水が肺に入り込んでいく。 苦しいよ、新太 助けて そう叫ぶように願うのに、心のどこかではちゃんとわかってる。 もう彼とは、会えないこと。 まるで体に魂がかえっていくように、全身に重みがずしりと感じられた。