いつも通る歩道橋の上で電話をかける。 『智輝………』 ……━━━プルルルルル プルルルルル プルルルルル……ガチャ 『もしもし智輝…!?』 「留守番サービスセンターに接続します…」 『あっ……』 留守電…。 もしかして…わざと出なかったの…? 『…………ぷっ』 惨めな自分に笑えてきた。 『あははは……』 “お腹の子供の事考えたコトあんのかよ!?” アリサの言葉が胸を刺す…。