「どーした?なんかあった?」
突然、アリサが問いかけてきたからビックリした。
『えっ…なんで?何もないよ!』
「嘘つけ!幸恵の事なんて顔見れば分かるっつーの。」
アリサの言葉に、またあたしは涙ぐむ…。
『アリサぁぁ……』
そうしてあたしは今日の出来事を話した。
アリサは…
ただただ、黙って話を聞いてくれてた。
『しょーがないもんね…』
『こんな年じゃ無理だし!』
『智輝とも終わってるし!』
『まぁ…落ちてたってしょうがないしね。』
“あはは〜”と笑いながら次々と言い訳の言葉が口から出た。
「幸恵。」
『ん?』
アリサの呼び掛けに返事をした次の瞬間…