「お〜♪幸恵帰ってきたじゃーん!」

『アリサ〜〜〜!!』

1ヶ月ぶりに会う親友のアリサ。


「シュンが真幸くん家行くとか言うからついて来たらアンタやっぱいないし!全然携帯つながらないし!
何やってたん〜!?」

相変わらずハイテンションなアリサ。
落ちてた気分もアリサの顔見たら少しだけ元気が出た。


『ごめんごめん!でもお母さんいたから助かったよ』

「幸恵のお母さん超久々に会ったよ♪」






アリサとは小学生からの同級生。

二人ともお父さんがいなくて、小さい頃から母親は仕事で家を空ける事も多かった。

お互いの寂しい思いを分かち合える似てる境遇のあたし達は、いつの間にか親友になってた。


あたしの7才年下の弟の真幸とアリサの弟のシュンくんも偶然にも同級生で、昔は家族ぐるみで仲良くしてたんだ。

高校が離れた今も、どちらかの家に時々上がり込んで、こうして会ってた。