『ごめん…いきなり。』
「まぁ、いいよ。入れば?」
『うん…。』
智輝と別れたのは3ヶ月前。
同じ学校で2才年上の智輝は、あたしより先に卒業した。
高校生のあたしとバイトに明け暮れる智輝。
生活のズレはすぐに現れ、少しずつ距離が出来たあたし達は
夏が終わる頃、二人の関係も終わった━━…。
「俺、今朝7時に帰ってきたばっかでさぁ〜」
『うん。そんな感じ。』
出された紅茶の入ったカップは
付き合ってた頃に二人おそろいで買ったもの。
紅茶に口をつけ、気のない返事をするあたし。
カップをテーブルに置いたのと同時に
智輝の顔が迫ってきた。