少し古びた木造建てのアパートの、これまた古びた階段を上る。 左から3番目。203号室。 何度も何度も訪れたこの部屋の前に立つ。 …こんなに緊張した事ないくらいに胸がドキドキしてる。 『あはは…。初エッチの時もこんな緊張しなかったわ…。』 くだらない独り言。 こんな時に…つくづくバカだな、あたし。 智輝は… なんて言うだろう…?