玄関から、大きな2人の声がする。 お、お母さん!シンさん! 舜君はあからさまに嫌そうな顔をし、大げさに溜息を吐いた。 流石の舜君も解放してくれて、リビングの扉を開けて2人で迎える。 久しぶりに見た2人は、相変わらず元気でホッとした。 「おかえりなさいっ!」 「ただいまつぼみ〜!元気にしてた!?」 「うん。とっても」 ニコッと微笑むと、お母さんにぎゅーっと抱きしめられた。