息が切れたのか、つぼみは胸を揺らして必死に呼吸をし、頬は高揚して瞳にはうっすら涙が。
「苦しかったか…?急にごめんな?」
「ん、ううん…、苦しくはないよ…?」
「ほんと?」
「うんっ…ちょっと、心臓がドキドキしすぎて、大変なだけっ…」
〜ッ、もうなに、これって計算?
無自覚で何言ってんのこの子は。
もうやめて、可愛すぎるから…。
あまりの殺し文句に、目眩どころじゃ済まない。
天然って、怖すぎる…。
「無自覚にも程があると思うんだけど」
「え…?」
「つぼみが可愛すぎて、離したくないなって」
素直にそう言って、華奢な身体を抱き寄せる。