「うそ…っ?」


「うん、ごめん。さっきつぼみが男と居たの見て、嫉妬してありもしないこと言った。泣かせてごめんな…?俺が好きなのはつぼみだけ。今朝の女は、ちゃんと断ったから」



もうそれは必死に、縋るような声で誤解を解こうと弁明する俺を、下唇を噛み締めながら見つめてくるつぼみ。


泣きすぎて高揚した頬と、身長差から生じる上目遣い。極め付けに、涙で潤んだ瞳。


この可愛すぎる生き物は、今から俺の、俺だけの彼女だ。


もう絶対、誰にも渡さないし離さない。