「やばいッ…俺、嬉しすぎてどうにかなりそう」



嘘だろ、マジかよ、つぼみが俺を好き、ッ?


なんだよそれ、嬉しすぎるだろ、今すぐ飛び上がって踊り出せそうな気分だ。



「舜、君、言ってることわかんないっ…、ひっく、さっき、付き合うって、言った、のに…っ!」



泣きながら、必死に言葉を並べるつぼみが愛しくて仕方なくて、抱きしめる腕の力を強める。

あぁ、俺ばかりが喜んでいる場合じゃない。



「つぼみ、聞いて。さっきのは嘘だから、俺は他の女となんか付き合わないよ」



早く、このありもしない、自分で招いた誤解をとかないと。