もしかしたら、今日きつく当たってしまったことでつぼみを不安にさせてしまったんじゃないかと考えていたけれど、あの様子じゃそれはないか。 「つぼみ…?」 俺の声に、つぼみがこちらを向く。 俺の姿を瞳に映した途端、驚いた表情をした。 「舜君…!」 「…おっと、タイミングが悪かったかい?」 つぼみの隣で、男は悪気の無さそうな顔で笑った。