早く帰って、つぼみの笑顔が見たい。



つぼみにとっての俺がどうであれ、俺にとってのつぼみは変わらない。


唯一無二の、愛しい女の子。



うだうだ悩んでいるのがバカらしくなり、もうそれでいいじゃないかと思った。


そうと決まれば、早く帰ろう。




急いで学校を出て、まっすぐに帰宅した。


もしかすると、つぼみはまだ帰ってきていないかもしれない。


俺が先に家に着いたら、帰ってきたつぼみを笑顔で迎えよう。


足取りはとても軽く、気分もとても良かった。